2019年のW杯、日本はどうしても誘致したいみたいですね。
「W杯は2018だろこの白痴」とか思ったそこのあなたを全力でプギャーします。背番号11です。
今回は、ラグビーのお話。以下引用。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=907827&media_id=30
ラグビーの2019年W杯日本開催を目指す日本協会の真下昇専務理事が23日、招致の決戦舞台となるアイルランドのダブリンへ出発した。6年前には11年開催の招致争いで敗れているだけに「悲願成就。W杯が来れば冷え込んだ日本のラグビー界も変わる。招致を勝ち取って帰りたい」と、涙ながらに決意表明を行った。
開催国は28日の国際ラグビーボード(IRB)の特別理事会で決定され、W杯を運営するW杯リミテッド(RWCL)は15年大会はイングランド、19年大会は日本を開催地に推薦している。理事26人の過半数の賛成が得られれば、推薦通りに決まるが、否決された場合は投票に委ねられる。
両大会にはイタリア、南アフリカも招致を目指している。
引用終わり---------------------------
ニュース内で、「W杯で冷え込んだ日本ラグビーが変わる」なんていってるけど、自分はあんまりそうは思わない。日本ラグビーが往年の盛況を取り戻すには、少なくともまず二つ、やるべきことがある。
ひとつは、グラウンドの確保。
日本はただでさえ狭い土地に一億二千万もの人が住んでいて、野球やサッカーでさえ、グラウンドの確保は非常に困難になっている。
グラウンドが確保できなければ、クラブなどが組織として存続することは非常に困難だ。
田舎のほうに行けば土地は有り余っているのだろう。だが、田舎では土地を確保してもそれをプレーできる人間がいない。
ポールはサッカーのゴールポストを代用できないこともないだけに、自分は、この点に関してはサッカーとの住み分けを薦めたい。
もうひとつは、国内に対してのラグビーの再売り込み。環境の確保以前に、これを為さないことには日本ラグビーの復活は困難だ。
ドラマが隆盛を極めた80年代半ばならともかく、今の若者はラグビーの良さもルールもまったく知らない。
スポーツに興味のない人間でも多くがルールを知っていて、時に興奮を分かち合う、サッカーや野球との一番の違いはそこにあると自分は考える。
知らないことには、いつも漠然とした不安が付きまとう。それはプレーするしない以前に、そのゲームを観て楽しめるか否かというところまで影響するということを理解しなければならない。
冷え込んだ日本のラグビー人気を盛り返すためには、まずなにより、ひとに良さを知ってもらわなければならない。
では、日本人の心に響くラグビーの良さとは何か。何を前面に押し出し、宣伝していくべきなのか。
ひとつは和の心。
チーム全体が動き続けなければならないラグビーでは、チーム内の和なくしてゲームを組み立てることはできない。サッカーや野球にチームワークが必要ないというわけではないが、ラグビーはチームワークが前提の球技なのである。
もうひとつはラグビーのムード。
そのために一番効果的なのは、映像による印象付けであろう。個々のプレーの爽快さ、とりわけタックル、インターセプト、ラインアウトの3プレーを映像で伝えていくことは、非常に重要だと自分は考える。「爽快さ」や「緊張感」といったムードのあるプレー・ゲームは、ルールを知らずに観ても素直に記憶に入り込んでくるからだ。協会が日本ラグビー会の復興を望むなら、やはり試合の中継を確保することは必須だろう。
しかし、プレーがすごいからといって、持ち上げる選手は誰でもいいわけではない。日本ラグビー界の復興を目指すなら、メディアに取り上げられる選手は日本人スター選手であることが望ましい。
実体験からくる偏見だが、日本人の多くは黒人、白人に対して、常に身体的にコンプレックスを持っている。ならば、これを打ち破るのは「外国人助っ人」で固められた「日本代表」ではなく、「日本人」であるべきだからだ。
2003年のW杯までは、大畑大介選手がアイコンであった。しかし2007年W杯を両足のアキレス腱断裂で辞退し、既に代表からの引退を決意されている。大畑選手に続く日本人スター選手の育成は急務だ。
以上を踏まえて、JRFUがW杯招致に熱を上げる前にまずすべきことは、何よりもトップリーグと大学選手権決勝だけでも全国ネットに乗せることであると自分は考える。
この「結果」なくしては、例えW杯招致に成功したとしても、日本ラグビー界の復興は難しいだろう。今回招致に成功したブレディスロー・カップも、そのチケット代のあまりの高さから、日本ラグビーの復興に寄与する程の効果を挙げるとは思えない。
まずは、強豪国頼りの青写真を見直し、自分たちの手足を動かすべきだ。 了
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